意外と誰も教えてくれない『 標準レンズ 』の事
実際、本を読めば『 標準レンズ 』ってどういうものにも書いてあります。
ですが、多くの人はこの『標準』がなんで『標準であるか』ということに触れている事が少ないのです。
基本的で、覚えていたら大変便利なので、ぜひ初心者の今の時期に『なんで標準なのか』を覚えておいてほしいと思います。
このレンズの標準ですが、基準はレンズの長さではありません。
例えば、人によって認識している標準レンズは違います。
ですが、この『標準』には一定の基準があります。
それが『見た目と同じサイズに撮れるか』ということです。
なんのことかさっぱりわからない方がいらっしゃると思います。
肉眼で見たサイズと、レンズを通してみたサイズが同じということです。
レンズは、これを基準に、広く撮れるものを『広角』、狭く撮れるものを『望遠』といいます。
よく、近くのものをいっぱい撮れるのが『広角』で、遠くのものを撮るのが『望遠』という人がいますが、これは各々広角と望遠の一機能でしかありません。
レンズを知るためにも、ぜひ、標準レンズというものの理解を深めて下さい。
カメラによって標準レンズは違う
カメラによって標準レンズが違います。
説明によく使われるのが、35mmフィルム・フルサイズCMOSの場合は50mmレンズが標準だということです。
これらのサイズのフィルムやCMOSで見た目と同じサイズで撮ろうとしたら、50mmレンズになります。
50mmレンズだと、見た目とレンズを通したときのサイズが同じになります。
他のCMOSサイズの標準レンズを調べる時は、この50mmを基準にします。
例えば、APS-Cサイズだと、フルサイズの2/3のサイズなので、50*(2/3)になり、大体33~4mmになります。
ですが、そんなレンズはないので35mmがAPS-Cでの標準レンズとなります。
コンデジとかで使わる1型は、フルサイズの36%ぐらいなので、標準レンズは18mmということになります。
フルサイズ換算で、35mmや準広角、18mmが広角になりますね。
ですが、CMOSサイズが小さいと、光が当たる面積が狭くなるのでその分絞り込まれます。
結果としてそれがフルサイズ換算での標準とおなじになるわけです。
CMOSのサイズとレンズのサイズは非常に相関性が高いので、覚えておいて損はないでしょう。
ちなみに多くの初心者向きデジタル一眼は、APS-Cなのでそういうカメラは35mmが標準と覚えておいてください。
標準レンズを使いこなせれば、カメラはもっと楽しくなる
標準レンズを使いこなせればカメラは楽しくなります。
広角や望遠のほうが楽しいという人がいるかと思いますが、それは標準でのサイズ感を知ってるともっと楽しくなります。
標準で撮る楽しさは『今まさにこの見た目通りのサイズ感を撮ることができる』ことにあります。
カメラは引き算の機械です。
ファインダーの中から、撮りたくないものを少しづつ省いていきながら、本当に撮りたいものを撮ります。
それを忘れると、撮り終えた時に想定外の物が多く入り込んでしまうのです。
標準カメラを使いこなすということは、自分が撮りたい写真を自分の意識を持って撮ることが挙げられます。
それを体で理解した上で、広角とか望遠とかを撮るともっといい写真が撮れます。
標準で意識付けられた事が、広角や望遠でも生きるからです。
ぜひ、見た目の写真を撮ることをまず覚えて写真を楽しみましょう。
なお、標準レンズは、単焦点レンズ(ズームじゃないレンズ)の中でも、もっとも安い部類に入るので、おすすめです。
カメラを買いたいときのポイントを書きました。
参考に敷いていただだければと思います。
初心者向けのカメラの選び方 で決めるべき5つのポイント
カメラについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。
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